« November 2008 | Main | January 2009 »

December 17, 2008

ジョディの行方

ジョディ・フォスターは、いったい、どこまで行ってしまうのだろうか?

師走の中にあっても、着々とDVDだけは観ているのだけれども、
昨秋、公開された彼女の作品「THE BRAVE ONE」(邦題:ブレイブワン)は
鬱々としたニュースが続く世情と相まって、
その非情で孤独で、強い愛情の揺りもどしでもあるような闘いぶりが、
強烈に迫ってきた。

ニューヨークの闇のなかで起こった、不幸な事故としかいいようのない
暴漢との遭遇で一瞬にしてドクターであるフィアンセを失ってしまう
人気ラジオ番組のディスク・ジョッキー。
幸せの絶頂から、まさに奈落へと突き落とされた彼女が
ただ1人、緻密に暴漢グループへと迫っていくドラマは、
まさか!の連続の信じられないサスペンス&バイオレンス劇だ。

けれども、シャープに研ぎ澄まされたジョディの成熟した強さゆえか、
いまのアメリカの闇をも思わせるリアル感を伴っている。

でも、悪に向かっていく、正義という単純な構図ではなく、
悪を、悪で征していく、その姿は凄まじい。
それまでの彼女の人生はフィアンセの死とともに終わり、
ある意味、人生を捨てて、新しく生まれた人間の「意志」というものを
見事に体現していたように思う。
その強烈な主人公、「勇敢なるもの」を、ここまで演じられる女優は
やはり彼女しかいないんだろう。

ここ最近、いえ、もうずっとかしらん?
ジョディの演じる役どころは、こんな風に果敢に「悪」や「敵」に
立ち向かっていくものが多い。
ウチなるものと闘い、外敵と戦う。そんな役どころで、
それがどんどんエスカレートしているようにも見えて、
少し切なくなってしまうのは何故なんだろう。

エンディングは、銃世界アメリカを象徴しつつも
それを超えた倫理の提示で終わるのだけれども、
決して後味がいいとはいえない幕切れだ。
何故って、彼女の人生は続いていき、
彼女のアクションは、決して忘れさることはできないものだから。

それでもフィアンセが遺した犬が無事に返ってきて、
彼女に寄り添ってくれるところに、希望がある。

彼女のグレイがかったブルーの瞳は相変わらず美しく、
物語には、クールでヒューマンな敏腕刑事も登場して、
深く印象に残る映画ではあるのだけれども…。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

December 15, 2008

シアワセな週末の浅い眠り

シアワセな週末なのに、ヤな夢をみる。

泣く夢をみたら、本当に泣いていて、目覚めたことがある。
という過去の記憶があるので、ヤな夢は、やや深刻だ。
いまのリアルな私の、リアルな世界の出来事。
ここ数日、ずっとその案件のことが気にかかっていて、
だから、どうする?っていう突破口が見出しにくい案件でもある。

そんなところに、またもや、そんなヤな夢をみたワタクシの日常が
見えてるみたいな友人から、お誘いが届く。

カウンセリングのプロ、Kちゃん。
癒し系のナースなんだけれども、アメリカでの修業経験もある、
まさにプロフェッショナルなチャーミングな女性である。

彼女との待ち合わせは、焼き肉。
続いてイタリアン。
さらに、締めくくりはタイ料理、って、どれだけ食べて、
どれだけ飲むんでしょう?っていう宴(笑)。

いえ、パートタイム・レストランとでもいうべき流れで、
いいとこどりでそれぞれに可愛らしくいただいて、飲んで、
じゃ次、行っちゃいましょう!
という感じで、日曜日の夜をご一緒させていただいた。

おそらく半年振りなのに、ちっともそんな気がしないKちゃん。
Kちゃんが変わらないからなのと、
Kちゃんと私との関係が変わらないからなのと、
私がKちゃんのことを、変わりなく好きだからだと思う。
つまり、変わりないお友だちだからだ。

明日には、気になってる案件の結論を出さなければならない。
今日もまた、これからヤな夢をみるのか、みないのか?
ま、みても、みなくてもいいわ。

そんな風に思えるのは、Kちゃんのおかげなのでしょう。
イヤじゃなくって、ヤな感じってくらい、いろんなことが
軽くなってるから。

ともあれ夢は、私を映し出す浅いバロメーターなんだけれども、
明日を過ぎれば、ヤな夢をみなくなるのか、否か。

さて、どうなんでしょう?

| | Comments (2) | TrackBack (0)

December 13, 2008

クリスマス前の週末に

2回目のゴルフ・レッスンを終えた午後、神戸グロサーズで買いだしし、
税関前のインテリア・ショップに、クリスマスのお菓子を届ける。

ショップのオーナー夫妻とは、いつもほどよい距離でのおつきあいが
ずっと長く続いている。
彼がコーディネートしてくれたインテリアはいくつもウチにあり、
ちょっと変わった雑貨や靴やバッグなどをお店で見つけることもある。
1カ月ほどまえに訪れたとき見つけたのは、
なんとも愛らしいピンバッジ。
雪だるまがスワロフスキーのクリスタルガラスで作られたもので
ブルーの帽子に、赤いマフラーをした愛らしく光るバッジは、
クリスマスな12月に身に着けるのにピッタリなのだ。
(浮かれた気分で、最近、スーツの衿に着けております、笑)。

そんな彼らの子どもたちに、インポートのお菓子のバッグと、
遅ればせながらのアドヴェント・カレンダーをプレゼント!
素直に喜んでいただけるのが、とても嬉しい。

けれどもゆっくりする時間がとれないままそそくさとショップを後にして、
次には芦屋へ向かう。
先日、仲良しのマダムから彫金のグループ展のご案内をいただいて
いたからだ。
芦屋川近くのギャラリーは、美術館に併設されている可愛らしい空間
だったけれども、展示されている作品の数々は、シンプルで上品、
ゴージャスなアクセサリーばかり。
こういう世界があるのがいかにも芦屋的のようにも思えるのは、
芦屋という街を、ワタクシがよく知らないせいかもしれない。

というのも、その後、マダムがご案内くださったのが、
芦屋的なようで、そうでないような、いずれも魅力的なスポットばかり
だったから。

芦屋川沿いをくだり、美しくクリスマスのデコレーションが施された
レストラン、ベリーニの前を過ぎて、川を渡り、東へ道をとると、
初めて歩く道沿いに、個性的なショップが綺羅星のごとく。
ずんずんと歩きながら、案内されるままに、駅の北側の瀟洒な
ファッションビルの4階のカフェに招じ入れられた。

屋根裏部屋のようなひっそりとした空間に、魅惑的なマダムが2人。
先客には、落ち着いた紳士が1人。
初めてだというのに、とてもリラックスさせてくださる穏やかな空間だ。
1階下には、マダムの1人が海外で買い付けていらっしゃった
アクセサリーや服、きらびやかなランジェリーが並ぶショップがある。
いかにも芦屋的セレクトショップだ。

けれども、次にご案内いただいた駅近のお店は、
なんともダウンタウンな喧騒に満ちた居酒屋さんだった。
カウンター席とこあがりの座敷があれよあれよという間に、満席になる。
さもありなん、カウンターの上に並ぶおそうざいの数々、
バラエティに富んだメニューの数々が、とんでもなくおいしいからだ。

カウンターの向こうのスタッフは、女主人も含めてサラリとした風情
だけれども、料理を供するタイミング、空いた器やグラスを下げる
タイミングが絶妙で、さりげなく店の中のリズムを読んでいらっしゃる
ことが分かる。
ああ、おいしくって、気持ちいいことこの上なし!

ご案内くださったマダムとは、春先にご一緒して以来の再会。
ひそかにここ半年間の私を気にかけてくださっていたことに、
改めて深く、深く、深く、感謝でありました。

クリスマス前の、クリスマスプレゼントのような温かな時間に、
Thanks!(^-^)


| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 12, 2008

Around40な女性たち

今年を象徴するキーワードは「変」であり、
新語・流行語のそれは「アラフォー(Around40)」だそうだ。

なるほど、と思うかどうかは、おそらくそれを受け止める人間の
スタンスによるのではないかと思うのだけれども、
「アラフォー(Around40)」がいまのこの状況の世の中でも
楽しさを享受している象徴的な世代なのではないかと思う。
世代というより、そもそもこの言葉を生み出したTVドラマの
主人公モデルの女性たちだ。

もちろん、「アラサー(Around30)」や「アラフィー(Around50)」
「アラシー(Around60)」や「アラセー(Around70)」などの
(強引な略語であるけれども、とりあえず)
女性たちにも、なんだか楽しそうな人たちが多い。

生物学的に、女性は男性より生命力があるといわれるけれども、
生物学的にじゃなくても、楽しさを追求するするエネルギーレベルは
女性のほうが断然高いのではないかしらん?と思うのだ。

と前置きが長くなってしまいましたが。

実際、某夜、仲良しの支配人からのお誘いで出かけた北野の韓国料理店
KIMでは、全席が女子で埋め尽くされていて、
そこのテーブルでも、あちらのテーブルでも、カウンターでも
なんだかとても楽しそうな話の花々が咲いていたのであります。

男子ゼロの空間は、女子校のような趣きさえしたんでありますが、
料理人KIMさんがテキパキと見事なリズム感でもって供してくださる
焼き豚足や、海鮮チゲは、それはそれはおいしくって、
そういうおいしい料理や時間が、また新しいエネルギーを生み出す
糧になっている、そんな満ち足りた思いに改めて気づいた次第。

単に食いしん坊なだけなのかもしれない、けれども
生きるためだけの食事ではなくて、生きる楽しさのための食事と
その時間、わけあってくださる友だち、仲間がいてくださることは
とてもありがたく、嬉しいことだなあ、と思う。

というわけで、いつもしなやかな支配人に感謝!
たくさんの宴がめぐる師走を、乗り切っていきましょうね(^-^)。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

December 11, 2008

めぐる宴

東京からの客人と夕刻、打ち合わせのあと、
「まだ観た事がないんです」という光の祭典会場へ。

点灯直後の旧居留地の街路には、すでに60分待ちの
サインボードが掲げられている。
ぞろぞろと続く長蛇の列…。
そこで蛇の道ルートをイメージして、どうにかたどりつき、
圧倒的な光の下で、客人のための話のネタ的記念撮影(笑)。
とてもオノボリさん的であるけれども、これも神戸のメモリアルとして
お持ち帰りいただけたら、それはそれでいいのではないかしらん?
と、思うワタクシ。

じわじわと増えていく人ごみをかいくぐりながら、
次の約束の宴を設定している、大好きなイタリアンへ。
約束までのほんの15分ほどのあいだに、スパークリングワインで乾杯。
このゲストとは、まだ2回目の再会だけれども、
いつも楽しくてなごやかな場をつくりだしてくださる。
おそらく、人柄のなせる業だろう。
気持ちのよい方々と仕事できることは、シアワセなことだと思う。

そうこうするうちに、約束の宴の時間に。
ゲストをお見送りし、続いての宴の方々をお招きする。
慌しいことこのうえないけれども、師走のアポイントはこんなタイミングが
どうしてもあって、かぶらないだけでもラッキーとしましょう。

次の宴の方々は、これから何らかの仕事ができるベクトルに
いらっしゃる方々だ。
彼らの業界柄、師走の夜には夜毎、宴が入っているという強者ぞろいで
ソービニヨン・ブランに始まったおいしいワインが次々と空いていってしまう。

料理とお酒、気になるレストランの話が、これまた次から次へと
ころがっていく。
こんな情報と人間関係の連鎖が、新しい関係を開くきっかけになる。
と思って、ご一緒しているのでは決してなくて、
気持ちよくご一緒できる方々とは、何かを始めたくなるのだろうと思う。

楽しい時間の記憶は、それでも楽しすぎるからこそ
翌朝、その記憶を曖昧にしてしまうのだ、タマにキズなんだけれども。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 10, 2008

どなたかの呼ぶ声に誘われて

朝、オフィスに向かう道行きで、どなたかにお会いすることがある。

製造業ではなく、流通業でもない、そんな時間帯。
朝なので、ワタクシはあまりしっかりと目覚めてない。
もちろん早朝ではないので、スタンダードなんだけれども、
ワタクシ的には、とりあえず、ミルクキャンディーをなめつつ
朝の何かを補給するタイミングなのであります。

おはよう! 元気?
ほとんどの人がこうおっしゃる。
朝だから、当然なのだ。

でも、元気?って言う言葉は、すでに、常套句だけではない感じが
する。
元気? はい、おかげさまで、的、展開じゃないような。
でも、元気?ってことに、はい!元気です!って応えられるのが
全うな感じがします。

そんな元気? に対して、答えて曰く
「気」ですよね、もう「気」しかないって思う、もちろん「元気です!」
って答えるワタクシ(笑)。

けれども、一方で、××さん(ワタクシ)、なんか無駄に元気ですよね(笑)
とか、言われたりもして。
まあ、「無駄に」ってのは、日本語の意味の変容の最たるものであるのだ
と面白がってたり。

けれども、そんな声も、あんな声も、どなたかが呼んでくださるってことは、
とっても気持ちがいいものなのです。
その方の世界に、お招きいただいてるのですもの。

ここにいて、どなたかの呼ぶ声に誘われて。

呼んでいただいた先がハッピーな場になりますように、
いつもハッピーな場を分かち合えますように、
と、不肖ながらもいつも思っています。

今宵も、呼んでいただいて、ハッピー!
ありがとうございます(^-^)。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 06, 2008

ハーレーな人々

某イベント仕事で、高浜岸壁へ。

「鉄馬」とも異名を取る、アメリカン・メイドのワイルドなバイクが
ズラリと並ぶパーキングは、まさに壮観。

品川、福岡、名古屋、三重、京都、なにわ、姫路などなど、
全国から集ったバイカーたちのクリスマス・イベントなのだ。

ひとくちにバイカーといっても、彼らは年季が違う。
メイン・ストリームは、50代、いえ60代、70代オーバーといった方々も
いらっしゃる。
全身レザーという方も決して少なくなく、しかもカップルだ。

そんな方々が一堂に会する様は圧巻で、威風堂々、
なんともゴージャスで、とってもフリーなクラス感が漂う。

1台250キロから300キロもあるワイルドなバイクは、まさに
鉄の馬で、それをいかにカスタマイズするかが妙味なのだとか。
自分の馬を調教するごとく、に。
乗りこなすためには、当然、それ相応のステータスが必要であり、
単なるカッコだけではない、さまざまなオーラで岸壁は埋め尽くされていた。

ブラックにオレンジのシンボル・ロゴは同じでも、
レザー・ジャケットもまた、同一のデザインのものはなく
誰一人としてかぶっていない、カスタマイズへのこだわり。
いやはやその強烈なスタイルたるや、つい先日のジュリーを
思い出してしまった。
もちろん、いい意味で。

中身がなければ滑稽に見えてしまうコスチュームを、
自分のモノにしてしまうそのパワーは、大仰にいえば
生きてきたスタイルそのものだからだ。

ハーレーな方々は、麗しき人生の達人、なのかもしれない。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

December 04, 2008

クリスマスは何処へ?

師走に入ったというのに、街がちっとも浮かれていない。

いつもの年の瀬と違って、しん、としている。
何が違うのかしらん?
と思ったら、音が違うのだ。

師走にならないうちに、例年なら能天気なクリスマス・ソングが
響き渡っていたというのに、そんな能天気な音が、
今年は聞こえてこない。

それに、街中のツリーもどことなく寂しげな風情。
赤、緑、ゴールドのクリスマスカラーじゃなくて、
今年のツリーにはブルーが多いからかしらん。
LEDライトが奔流になりつつあるからかもしれない。
エコ?と銘打ったイベント的ツリーもあったりする。
なんか、ヘンだ。

とまあ、街を歩いていても、ちっとも浮かれた気分にならない
この頃。

せめて、ウチではと、毎年12月だけ掛けかえる
真っ赤なフレームのサビニャックのクリスマス・ポスターを
出してみました。
サンタクロースの1枚と、東方の三賢人の1枚。

リビングには、もう2週間ほど前から
モミの枝と白い枝にスパンコールが飾られた枝を活けている。

ささやかなクリスマスの訪れ。
といっても、私の場合は、宗教とはおよそ関係ないのだけれども。

でも、音や色が区切りの季節を教えてくれるということでは、
今年のクリスマスは、どこに行ってしまったんでしょう?
そうそう、お正月は?やってくるの?

でも、こんな1年の終わり方もある。
2008年はあっというまで、1年という時間は、
それでもすべての人に平等なのだ。

| | Comments (6) | TrackBack (0)

December 01, 2008

「ジュリー祭り」その後

祭りのあと、その翌日、目覚めたらもう夕方近かった。

すでに、当日から、ノドがカゼ寸前に腫れそうな気配だったから
カラダが眠りを必要としていたのでしょう。

でも、昏々と眠りに眠ったあとは、爽快な気分。
カゼ寸前の不調も、あっという間にどこかに飛んでいってしまった。
翌々日である今日も、とっても爽快な気分は続いている。

何よりも、ジュリーの6時間余の80曲だ!
その超人的なライヴの余韻が、間違いなくワタクシに
「力」を授けてくださっているのだと思う。

あのライヴで、沢田研二、ジュリーという人に、
私は初めて出会ったような気がしている。

それは私だけではないようで、関係者チケットを融通して
純粋なオーディエンスとして入場した友人はすでに、
昨夜のうちに3枚のベスト・アルバムを購入したのだと、
誇らしげに教えてくれた。

このワタクシも、リアルタイムないま、コーラスの4曲の音源を
ずっとリピートして聴き続けている。
何度聴いても、一緒に歌っても、古びない、褪せない、
素直にメロディアスで、言葉と旋律が渾然としていて。
とても気持ちがいいのだ。

聴いて気持ちよく、歌って気持ちがいい。
歌って、こうなのですね。
こんなに心地よいもの。

いえ、歌だけじゃなく、心地いいものって、本当にたくさんあって。
そんな時間と空間と、そこに集う人間が大事なのだなあ、と
改めて思い知ったりもするのであります。


| | Comments (6) | TrackBack (0)

« November 2008 | Main | January 2009 »