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July 31, 2009

ご縁のミッドナイト

ぎゅうぎゅうに詰まっていても、断れない。
じゃなくて「断らない」。
お誘いには、とりあえず乗ってみる。

ってことを、深く意識もしないままに、乗り続けていたから、
かくも、神様が用意してくださった稀なるタイミングが
増えてきたのでしょうか?

でも、それにしてもと、思うようなタイミングが、
今宵、日付変更線を突破して2件ある。
つまり、さっきのこと、である。

先日のショートコースつながりの宴にお誘いいただいて、
22時からやんやと盛り上がり、すでに東行きの電車が終わってしまった頃。

では、おやすみなさい! と彼らと別れ、ものの30メートルもしないうちに、
誰かが私の名前を呼んでいる。
九州発ですでにグローバル・チェーンに発展しつつある
某ラーメン屋さんの前あたりである。
しかも、この深夜に、フルネームで呼び止められるワタクシ。

真っ黒な人影が立ち上がるのが見えて、
ラーメン屋さんの店員さんかと一瞬思ったら
時々、ランチに訪れるMOSAICの某インド料理店のオーナーだった。
ラーメン屋さんが頭に巻いたてぬぐいと思っていたものは、
ターバンのような、スカーフのようなもの。
イケメンのインド人オーナーである。

訊けば、このご近所に住まいしていらっしゃり、
いつも、お店がはねたあとのこの時間帯に、しばしこの場所で
缶ビールなんぞ飲みながら、道行く人を漠然と眺めていらっしゃるのだ、という。
唯一、1日のうち、ぼーっと過ごせる時間、だそうで、
まあ! そんなタイミングに、よくぞ声をかけていただきました。
不思議な遭遇。

では、おやすみなさい! 明日、ランチ食べに行きますね、と
軽くハグして、ゆるゆると私のウチまでの短い坂をのぼり切る。
右に折れ、とあるマンションの前にて、再び、私を呼ぶ声がするのだ。

デジャブ?かと思いつつ、前をしっかり見据えると、
今度は、トアロード沿いの某イタリアン炭焼きバールの
オーナーシェフであります。

何故、今宵はこんなタイミングが続くんだろう?

と思いつつも、それは私には絶好であり、思わず、ここ1カ月ほど
私の眠りを浅くしている最大の要因であるチャレンジングな案件を
ご相談させていただいた。
ここ数日、ヘヴィな調整が続いているのであります…。

いいですよ。ぜひ協力します!
と、オーナーシェフは、道端での奇妙な遭遇にも拘わらず、
快諾してくださった。

今宵は、何かに導かれているのかしらん?

いえ、今宵は、じゃなくて、私の気持ちに正しくは、今宵もだ。
何かに導かれているように、楽しい宴のお誘いがあって、
その楽し過ぎる気持ちが、また新しいなにかを引き寄せて、
出会わせてくださるのだろう。

一瞬違っても、すれ違いになるのに、立て続けに、
この深夜に思いがけなくも出会える方々。
さらに、何かが広がり、深まる予感がして、
それは、ご縁はあるのだとしか思えない邂逅だと思う。

今宵も、ありがたき夜。
とても、ありがたきミッドナイトであります。


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July 29, 2009

あふれる言葉

私に近いのは、「話し言葉」より、「書き言葉」だ。

ということが、最近、よく分かってきた。
私は、決しておしゃべりなわけじゃない(と、思う)。
さらに、私は、私が話していることを、客観的に聞いたことがない
(かもしれない。誰もがそうかもしれない)。

「話し言葉」は、かなり突発的だし?
「書き言葉」は、考える時間があるし?(と書いていて、あまり
考えていないことに気づくワタクシ)。

ともあれ、ひさしぶりに、こうして、こんな風に言葉を連ねていると
(しかもミッドナイトに!)
ああ、私はとても言葉が好きで、こうして書き連ねていると
「ライティング・ハイ」的な感覚に襲われてしまうからなのだ。

何故? って訊かれても、答えられない。
「話し言葉」より「書き言葉」で、「言葉が好き!」ってことしか、
言えない。
いえ、そんなこと言わなくてもいい「好き」のカテゴリーなのだ。

ヘン?なんだと思うけど、それをいま実感しています。


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ジェットコースター・ライフ

浅い夢が続いて、それはリアルな夢のようでもあり。

そんな日々が続いてます。

今朝は6時起きで、7時台の新幹線で移動し、
とんぼ返りして、14時過ぎには神戸に帰着しているなんていう
「ジェットコースター・ライフ」。

でも、きっと大丈夫!
と信じて、おります。

24時間は短くて、長くて、深くて。

ふりまわされることもあって、時に?なこともあるけれども
でも、苦くて、すっぱくて、それがなんだか面白くって、
ハッピーです。

ご縁がある方とは、そんな中で、ずっと会える。
そんな不思議!

ジェット・コースターは実は本当に苦手なのですが、
ジェットコースター・ライフは、苦手と言ってる場合じゃないのであります。

ヴラヴォー!?

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July 22, 2009

同時代に生きるものとして

相変わらず、ビュンビュンとした嵐の中にいるワタクシでありますが、
どうしても記しておきたいと思う一夜のことを、つれづれなるままに。

「同時代に生きるものとして」

その指標、ランドマークとして、いつも心打たれることが1年に2回あり、
先夜の舞台は、その2回目の公演の舞台である大槻能楽堂でありました。

その名も、野村萬斎。

和泉流の担い手として、父、野村万作師はすでに「国宝」となっていらっしゃり、
彼の名前は、おじいちゃんの名を継いでいらしゃるのではないかと思いますが、
彼の芸に対して、襲名がどうのは、おそらくいまは関係ないのでしょう。
(彼にとっては、もちろん名を継ぐことは、とんでもない意味であり…と拝察)。

という、この関西での、大槻能楽堂での和泉流の定番公演は
いつにもまして、ゾクゾクと麗しい舞台でありました。
狂言というのは、短いから余計にゾクゾクと分かるのかもしれません。

今年の大槻能楽堂での番組は、2曲。
一つは、万作師がシテの「合柿」、
一つは、萬斎様がシテの「素襖(すおう)落」。

合柿は、万作師さながらに「渋く」て、
「素襖(すおう)落」は、太郎冠者の萬斎様のシテとしての熟練振りが
あまりにも素晴らしくて、大笑いしてしまいました。

酔っ払ってないのに、巧みな酔っ払いぶり!
萬斎様にくらくらと打ちのめされるワタクシ、であります。

3歳から「型」を覚え学習し、伝統芸能の名家の本流を継ぐ心意気。
ここ数年、ずっと萬斎様の舞台を拝見し、
そのストイックなチャレンジングぶりに感動してきたワタクシは、
今年もまた、引き締まった伝統芸能者のストイシズムと
チャレンジ・スピリットに、本当に拍手であり、
「同時代に生きるものとして」
なんだかグッときてしまうのであります。

あまりに美しくて。
あまりに面白くて。
あまりにチャレンジングで!

いつも背筋が伸びて、清々しく、おろかで愛おしい人間であることを
本当にありがたく思う。
そんな舞台に。

野村萬斎という人が、この時代に生きていて、
その舞台を同時代の一人として享受できることを、
本当に嬉しく思うのです。

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July 18, 2009

The Openを観る

The Open.
いわずと知れた全英オープンである!

マスターズ、全米オープン、全英オープン、USPGAの4大会が
男子メジャーゴルフ大会なのだけれど、
全英オープンとは、あくまで呼称なのであって、
正しくはThe Open Chanpionship。

The Openと唯一無二、絶対的存在を感じさせるその正式名だけで
このメジャー大会の歴史と伝統、格式がうかがい知れるというもの。
1860年から始まって、今大会で138回目を迎えるという
とんでもない大会なのだ。

なんていう解説を、まさかワタクシ自身で語れるようになるなんて、
ミッドナイトの中継を朝4時近くまでライヴで観てしまうようになるなんて、
まったく思いもよらなかったこと。

でも、昨夜初めて観たスコットランドから届けられるThe Openの
リアルな映像はとんでもなく面白いものだった。

世界ランキング1位のタイガー・ウッズと、17歳の石川遼くん(たしか
ランキングは100位以内!)が同じ組でラウンドするという
すごく分かりやすい見どころだけではなく、
私には、ゴルフ発祥地のスコットランドのワイルドな土地とワイルドな天候、
そしてこの世界的大会に集う一流プレーヤーたちのさまざまな年齢、
スキル、ツキや華の有無なんかがとても興味深く、面白かった。

ゴルフというのは不思議なスポーツで、年齢や体力によって、
その成績が決定的に左右されるものではない。
実際、今大会の最年少は16歳のイタリアのアマチュア選手マルセラくん、
最高齢は、すでにThe Open5回の優勝歴を持つ還暦手前、
59歳のトム・ワトソンだ。
プロも、アマチュアも、年齢も、体躯も、体力においても、区分や区別はなく
エントリー選手はすべて勝負の場ではフラットで、フェアなのだ。

ただし、勝負の世界だから、その日にツキがあるや無しや、というのが
決定的にある。
それは、本当にちょっとしたタイミングのずれのようなもので、
バック9で、タイガーも遼くんもずるずると崩れてしまったのは、
おそらく精神力云々の次元ではないように思えてしまう。
しかし、ラッキーを呼び込めるのもプロの実力のうちなのだ! 
とても言い古されている言葉だけれども。

それにしても、中継番組の解説者が、また素晴らしく面白い!
ゴルフ好きのおっちゃんたちが住む長屋の与太話みたいなのだ。
小林克也みたいに渋い声を聞かせるメイン・パーソナリティーの
解説にからんで、ついもれるひと言が親戚のおじさんみたいな
お方がいらっしゃる! 

というわけで、The Openは、今夜3晩目。
っして明日はワタクシ、ワイルドなショートコースをラウンドしてまいります!


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July 13, 2009

イヴ・サンローランの「おてんばルル」

その絵本をいただいたのは、2週間ほど前のこと。

A4判だから、書籍にしてはやや大ぶりだ。
赤と黒、そして白のコントラストがきいたいかにもフレンチな表紙に、
ヘタウマなタッチで、主人公の女の子の絵が描かれている。

「おてんばルル」。
なんてことのないタイトルなのだけれども、
その物語の作者は、なんとイヴ・サンローランで、
この絵本の誕生は1956年!ということに単純にビックリしてしまう。

いつも何気ないけれども、気の利いたモノやコトをくださるNちゃんが、
「この絵本、××さんにぴったりだと思って…」という言葉に続けて曰く
「でも、このルル、腹黒いんですよ」。
「腹黒い女の子」という感覚!なかなかおフランスなフレーズだ。

可愛いだけじゃない、エロチックで火遊びが大好きな女の子、
反抗的で腹黒い少女、それがルル!

帯のコピーも、なかなかイカシております。
奇妙なリズム感に満ちたコンテンツも、その奇妙さが不思議な
味わいなのだ。

そして、この「腹黒い女の子」のイメージは、ルルにとどまらず
最近観たDVD「蛇イチゴ」に結びつく。
西川美和監督のデヴュー作だが、まさに、この新鋭の女性監督の
頭の中も、腹の中も、黒々とダークなのだ。
邪悪さというものを通して、人間を見ているフシがあり、
そのベクトルの起源は、つまり性悪説ということだろうか。

ともあれ、サンローランが描くルル嬢は、あっけらかんとして恐く、
西川美和が描く家族の肖像は、常にあっけらかんと懐疑的で、
恐い淵に常に立っている…。

というわけで、Nちゃん。
いろんなことにリンケージしていく絵本「おてんばルル」をThanks!


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July 12, 2009

学習するカラダ

梅雨は明けたのか、まだ明けていないのか?

ちっともハッキリしない某日の天気予報曰く、
最高気温32度、湿度70%、正午までの降水確率は50%という。
しかも、そこは祇園祭が近い京都である。
暑いに決まっている。
いったい、どのくらいの暑さになるんだろうか…。

と、3回目の京都トレッキングにのぞんでみたワタクシ。
けれども、ワタクシは晴れ女なので、雨は絶対降らないと確信して、
雨具の用意は端からしていない。
そして、結果的に、やはり雨に降られることはなかったのだけれども、
あまりの湿度の高さに、全身にシャワーを浴びたように、
汗が流れだす行程となった。

京の北東、修学院離宮あたりから比叡山・延暦寺を経て、
大原へといたる東山から北山への道は、全長10キロ超。
アップダウンが激しい尾根道を、あるときは這うようにして
登らなければならない急勾配、あるときは滑落しないように
ひと足ずつ足元を確認しなければならない熊笹の下り坂だった。

もちろん、おだやかな木漏れ日がさしこむなだらかな山道や、
時折り、ぱっと下界が開けるビュー・ポイントがあり、
遠く見晴らす北山の峰々はまるで水墨画のように美しい。
3度目の京の山は、3度目だからこそ分かる楽しさに満ちていた。

3度目というのは、ある意味で突破口の数字で、
明らかに前2回よりもハードな道程にも拘わらず、
ハードさをすでに学習したカラダは、少々のハードルを乗り越えて
しまえるのだ。

何が起こるかわからない道を行くのは、ハードなりに面白いものだけれど
もっと面白いのは、初めての道でもある程度予測しながら歩けるように
なること。
勾配のキツイ山道では、トレッキングシューズの紐を、
固く締めなおすような、そんな経験則を徐々に習得できるのがとても面白い。

それは、京という都についての学習でもあって、
本宮を前に、すでに鎮座ましましていたきらびやかな祇園祭の鉾に
長く長く日本の中心であった京都の揺るがないプライドを見る思いがする。

ともあれ、6回シリーズの京都トレッキングも前半が終了である。


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