学習するカラダ
梅雨は明けたのか、まだ明けていないのか?
ちっともハッキリしない某日の天気予報曰く、
最高気温32度、湿度70%、正午までの降水確率は50%という。
しかも、そこは祇園祭が近い京都である。
暑いに決まっている。
いったい、どのくらいの暑さになるんだろうか…。
と、3回目の京都トレッキングにのぞんでみたワタクシ。
けれども、ワタクシは晴れ女なので、雨は絶対降らないと確信して、
雨具の用意は端からしていない。
そして、結果的に、やはり雨に降られることはなかったのだけれども、
あまりの湿度の高さに、全身にシャワーを浴びたように、
汗が流れだす行程となった。
京の北東、修学院離宮あたりから比叡山・延暦寺を経て、
大原へといたる東山から北山への道は、全長10キロ超。
アップダウンが激しい尾根道を、あるときは這うようにして
登らなければならない急勾配、あるときは滑落しないように
ひと足ずつ足元を確認しなければならない熊笹の下り坂だった。
もちろん、おだやかな木漏れ日がさしこむなだらかな山道や、
時折り、ぱっと下界が開けるビュー・ポイントがあり、
遠く見晴らす北山の峰々はまるで水墨画のように美しい。
3度目の京の山は、3度目だからこそ分かる楽しさに満ちていた。
3度目というのは、ある意味で突破口の数字で、
明らかに前2回よりもハードな道程にも拘わらず、
ハードさをすでに学習したカラダは、少々のハードルを乗り越えて
しまえるのだ。
何が起こるかわからない道を行くのは、ハードなりに面白いものだけれど
もっと面白いのは、初めての道でもある程度予測しながら歩けるように
なること。
勾配のキツイ山道では、トレッキングシューズの紐を、
固く締めなおすような、そんな経験則を徐々に習得できるのがとても面白い。
それは、京という都についての学習でもあって、
本宮を前に、すでに鎮座ましましていたきらびやかな祇園祭の鉾に
長く長く日本の中心であった京都の揺るがないプライドを見る思いがする。
ともあれ、6回シリーズの京都トレッキングも前半が終了である。


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